うさぎの診察

うさぎの診療に関して

 うさぎという動物はみなさんご存知の通り『草食動物』です。肉食動物は狩りを少しでもしやすくするために弱った動物を狙う習性がある事に対し、草食動物は逆に病気を隠して弱っていないことをアピールする本能があります。そのため、病気になってもギリギリまで頑張ってしまうので、飼い主である皆さんにも病気の存在を隠してしまい、病気の発見が遅れてしまうためかなり病気が進行してから来院する事が多くなりがちです。
 皆さんが見て明らかに病気と分かる症状の時は、かなり病気が重い状態の事が多いと思ってください。そのため、治療の成功の一つにはいかに病気を早期に発見して、どれだけ早く病院へ来院できるかになります。
 『うさぎは寂しいと死んじゃう』といった言葉がありますが、別に寂しいと死んでしまう動物ではありません。私が思うには、毎日しっかりとうさちゃんのお世話をしていたり遊んだりしていれば、うさちゃんのいつもと違う変化に早く気が付き、手遅れになる前に病院へ連れて行く事が可能になり助かる事につながります。そのため、いつもかまっていなかったり、お世話をしていない飼い主さんのうさぎさんは、気が付いたら重度の病気になっていて、あたかも突然死んでしまったり、病院へ連れて行っても手遅れになる可能性が高いので、『かまっていない(気が付かない)』=『寂しい』と言われているのではないかと思っています。つまり『うさぎはお世話をサボっていると死んじゃう』という言葉だと思っています。ですから、この迷信のような言葉もあながち間違っているとは思えない動物なのです。
 また、私たちが診療する際にも『いつから調子が悪いのですか?』『どれくらい苦しそうですか?』『どのくらい食べましたか?』などの質問に明確に答えて頂けるほど、的確な初期治療につながるのです。
 みなさんの日頃の観察が、うさぎさんの治療を左右するといっても過言ではありませんので、来院の際はさまざまな情報を獣医さんに教えてください。
 例えば、『血尿をした』『下痢をした』『咳かくしゃみか分からない変な声を出す』『ケイレンが起きた』などといった事は、出来るだけその物を持って来ていただけると、診療もスムーズに行えます。血尿であればできるだけ液体の状態で持ってきてください。下痢などであれば、便をラップなどに包んで乾燥しないように持ってきてください。変な声やケイレンなどは診察室で表現されても我々も分かりかねますので、スマートフォンなどでムービーとして撮影していただけると良く分かります。『百聞は一見にしかず』ですね。
 また当院では、食餌内容を詳細にお伺いします。その時商品のパッケージの表側と裏側の成分や原料表示を撮影して来てもらえると、とても良く分かり、病気の原因かどうかも分かりやすいです。
 近年では、スマートフォンが流通していますので、それらを活用していただく事も有効です。

 また、お電話で病気の症状を仰っていただく事もありますが、基本的に診察をしないとお答え出来ません。これは、触診や聴診、検査もせずに症状だけでお答えする事はもっとも危険な行為だからです。『食欲がない』といっても、これはさまざまな病気の一つの症状にすぎません。誤ったお答えをして、病院へ来院せずに悪化する場合もあります。お電話で病気を聞かれても『分かりかねます』とお答えするのはそのためです。
 ですから、動物病院で『診察を受けてください』と言われてしまうのは仕方ないと思ってください。

 うさぎの健康診断でも先述しましたが、病気でないと思っていても定期的に健康診断を受けて頂く事をお勧めします。当院での基本的な健康診断は、診察台での問診、視診、聴診、触診などです。これで健康状態がある程度わかりますので、数ヶ月に1回来院して、健康診断を受診してくださいね。
 もちろん、この診察だけでは身体の奥の部分などまではわかりません。そのため、最低でも年に1回は人間のように、血液検査とレントゲン検査も行っていただく事が重要です。

 私たち動物病院も『病気になって行く所』から『病気にならないために行く所』へ変化しつつあります。病気になってしまうと助からないものもありますから、ならないように予防を行ったり早期に発見してすぐ治療を行う事がベストと思っていても間違いではありません。
 私たち人間も、40歳をすぎれば区や市から健康診断の連絡が来るようになります。うさぎさんも4歳にもなれば人間の年齢にすると40歳を超えるような年齢になります。私たちも、健診にいった時に『少しメタボリックですね』や『血糖値が高いようです』と言われてはじめて気付く事も多く、自分の身体の中は分かっているようで分かっていません。ましてや、病気を隠してしまうようなうさぎさん達は、表面上の症状がない限り分からない事でしょう。
 近年高齢化してきたうさぎさん達には、是非ワンちゃん・猫ちゃん同様に健康診断を受けさせてください。


※ 当院では、健康体(と思われる)のうさぎさん達の診療を『健康診断』と定義しています。病気などの臨床症状があるうさぎさん達の診療を通常の『診察』と呼んでおります。スタッフ間で分かりやすくするために他の病院と定義が多少違いますので、その点はご理解、ご了承のほどお願い致します。

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