フェレットの脱毛

うちのフェレットちゃん、年のせいか毛が薄くなってきちゃって・・・。

 『最近、うちのフェレットちゃんは身体を痒そうに掻いているわね』や『年をとったせいか、最近身体の毛が薄くなってきたな・・・』、『高齢だから毛も薄くなってきたけど、手足も細くなってお腹もゆるいな』という風に感じたことはありませんか?
 それは、フェレットちゃん特有の『副腎疾患』ではないでしょうか?

えっ!? この薄毛は病気なの?

 ほとんどのフェレットちゃんは、ショップで売られている時には不妊手術(去勢と避妊手術のこと)をされていて、繁殖ができない身体になっています。それは、女の子の場合は発情を迎えると発情ホルモンが出ますが、そのまま出続けることによって極度の貧血を起こし、死に至ってしまうため避妊手術を施されています。男の子も年頃になった時の攻撃性を少なくさせるために去勢手術を行っています。そのため『スーパーフェレット』という愛称で呼ばれる事もあります。(同時に肛門腺も摘出されています)
 この早期の不妊手術により、その後の発情を促すホルモンが標的を失い、同じようなホルモンを出している副腎に対して刺激を与えていきます。その持続的な刺激により、副腎が過形成や腫瘍化するのではないかと言われていて、その副腎から出ているホルモン量の増加に伴い脱毛や皮膚の菲薄化、筋肉の減少、消化器症状などを起こしてきます。という事は、ほとんど全てのフェレットちゃん達に起こると考えられる、非常に高確率で発生する病気なのです。

よく食べているんだけど痩せてくるんですよね。年のせいじゃなくて病気なの?

 この病気になると、毛が徐々に薄くなるだけではなく、食べても食べても痩せてきて、排便もゆるくなって常々下痢・軟便が続きます。元気もあり食欲もありますので、年齢が進んだために痩せたと思いがちですが、フェレットちゃんの場合副腎が大きくなってホルモン分泌が過剰になっているのかもしれません。もし腫瘍の場合であれば、どんどん大きくなって他の臓器を巻き込んで癒着したり、遠くの臓器へ転移をしてしまいます。

じゃあ、治療法はあるの?

 治療法としては外科的摘出が良いとされていますが、左右双方にある臓器ですが両方とも腫瘍化していた場合は、両方摘出する事は出来ません。もし、摘出するとなるとその臓器から出るホルモンと同じお薬を一生欠かさず飲まないといけなくなります。そのため、近年多くの病院で行われている方法としては、その症状を打ち消すような効果のある注射を行う治療法です。
 この方法は、つるつるに禿げてしまったフェレットちゃんに行う事で、1~2ヶ月くらいからどんどん毛が生え始めて、効果が高ければ全部生え戻ることもあります。また、消火器症状も改善され、ガリガリに痩せていた体重も消化吸収がしっかりとするため、元の体格・体重に近づける事が可能となります。ただし、この注射は1回きりで治りません。症状を一時的に打ち消すものですので、半永久的に注射をし続けなくてはいけません。期間としてはだいたい1ヵ月に1回となります。
 しかし腫瘍の場合、この腫瘍に関しては何もしていない注射ですから、腫瘍が大きくなってホルモン分泌量が多くなれば、いずれ注射が効かなくなる時期が来るかもしれません。当然その時は、他の臓器に癒着を起こしていて手術も不可能な事があります。また、どこかの臓器に転移を起こしてその臓器が主体の病気で命を落とす事もあります。
 現時点では、内科治療・外科治療の両方がありますが、どちらかが良いかはかかり付けの先生と良くご相談なさって治療の選択をしてください。

フェレットちゃんは、何でも年のせいにしてはいけないんですね

 『最近、年をとったせいか毛が薄くなってきたかな?』『皮膚病になっちゃったから毛が薄くなったけど、別に元気だから様子を見ようかな?』とすぐに皮膚病を疑わずに、特に2~3歳を超えた年齢のフェレットちゃん達は上記の副腎疾患を疑って、病院へ行って獣医さんに相談をしましょう。

患者様ご来院エリア:江東区 豊洲 東雲 辰巳 有明
【LUNAペットクリニック潮見】 〒135-0052 東京都 江東区 潮見 2-6-1 潮見駅前プラザ一番街 TEL:03-5632-6566
Copyright©2012 ルナペットクリニック潮見 All Rights Reserved.