猫の排尿困難難

うちの猫ちゃん、おトイレに何回も行くんだけどどうしたのかしら?

 『あら?うちの猫ちゃん、今日おトイレでおしっこしてないわ』や『今日は朝から、おトイレに何度も行ったりしているけど、尿の量が少ないな』、『おしっこをするとき、痛そうに鳴くんです』といった時はありませんか?
 もしかしたら、お宅の猫ちゃんは『排尿困難』になっていないでしょうか?上記の症状は何らかの理由でおしっこが出にくくなっているために起こす症状です。

この症状は病気なの?

 そのような症状がある病気の中の一つに『膀胱結石』があります。これは膀胱に炎症などが起こって、炎症産物である物質が尿中にあったり、感染を起こした尿中の中に原因菌などがあると、それを核として尿のミネラル成分がかたまり合い『結石』となってしまうのです。その結石が膀胱内で膀胱壁を刺激し続けるため、トイレに何度も行く『頻尿(ひんにょう)』という症状を発します。
 結石の成分や大きさにもよりますが、療法食である病院食で溶かす事もできますが、ある程度の大きさになると溶かす事は不可能になり、外科的摘出しか方法がなくなります。

何か朝からおしっこが全く出ていないんだけど・・・? すぐに病院へ行った方がいいですか?

 また『全然おしっこが出ている様子がない』といった場合は、緊急を要する時がほとんどです。そのような時はまず病院へ直行してください。もしかしたら、猫ちゃんの男の子の場合は、尿道が女の子に比べ細くて長いです。その先端近くは更に細くなる部分があります。そこへ尿中のミネラル成分が塩の結晶のように結晶化し、それらが細くなる部分にたくさんつまる事で、おしっこが全く出ず膀胱内の尿がパンパンにたまってしまう状態になります。そうなると、本来腎臓から尿として排出されるべき老廃物が排出場所を失ってろ過されず、血液中にとどまる事で血中濃度が高まり、尿毒症に陥ります。もちろんそうなれば、尿が出ないだけでなく高窒素血症になって嘔吐をしたり、半ショック状態となりグッタリしてしまいます。ただの毛玉を吐いている状態とは違いますので、命を落としてしまう可能性があります。このような状態を『尿路閉塞』といいます。我々は略して『尿閉(にょうへい)』と呼んでいます。
 ただし、女の子の場合は結晶により尿道が閉塞することはほとんどないので、緊急性は低いかもしれません。男の子の場合も、膀胱内に尿はほとんどないのに残尿感のため排尿姿勢をとり、あたかもおしっこが出ないような時もありますから、先生に触診してもらい確認してもらいましょう。
 すぐに病院へ行って、適切な処置を受ければほとんどの場合助かる事が出来ます。この病気は男の子の解剖学的な要素が強いので、特に男の子の猫ちゃんの飼い主さんは充分注意して、排尿確認をしてくださいね。

治療でよくなったけど、病院食は続けた方がいいの?

 どうして、尿中のミネラルが結晶化してしまうのかは、食餌内容が原因とも言われていますし、体質的なところもありますから、先ほど述べた病院食を食べ続けなければいけない事が多いです。またある成分のミネラルは、猫ちゃん達の尿が弱酸性からアルカリ性に傾くことから結晶化すると分かっていますので、アルカリ尿を弱酸性化する病院食を食べないといけません。ホームセンターやペットショップで売られている通常の食餌にはこの効能はありません。病院で処方する食餌なので『療法食』と呼ばれています。ずっと続けないといけない場合もあります。担当の先生と良く相談して、できるだけ長期間続けるようにしてください。

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